初代介助犬ニッキーと2代目介助犬アルファとの、ささやかにしあわせな日々。
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警備員さん

 もう去年の話だけど、真冬で寒い雨の日の通院。病院までは車で送ってもらった。
 車を降りて、病院に入る前に、ひさしの下の隅っこでアルに「ぶるぶる」の指示を出した。ほんの少しでも雨に濡れたはずだから、水滴をなるべく落として入ろうと思って。
 私は、冬に車椅子をこぐ時は両手に手袋を2重にはめる。防寒用とすべり止め用。だから、アルを触っても濡れているかどうかの判断ができなかった。なので、濡れてないかもしれないけど、とりあえず「ぶるぶる」。

「ぶるぶる」は、建物に入る前に身震いをして、身体についている水滴や砂や抜け毛を落とさせるための指示。でも、犬が自然に(意識せずに)行なう動作だから、意識させてコマンドに関連づけるのは、なかなか大変だった。
 そこでアル吉には、頭をちょっと上げて左右に動かす、という動作で教えた。身体が濡れていたり、砂や雪がついていれば、頭を左右に動かす動作が自然に身震いを誘発するから。
 普段はさせないようにしている身震いだけど、その時だけは必ずほめる。多分アルは「『ぶるぶる』と言われたら頭を左右に動かす。その時に身震いしても叱られない」と覚えているはず。
 でもなぜかその日は、何度「ぶるぶる」と言っても頭を動かすだけで、身震いの動作をしなかった。教える時には頭を動かすタイミングでほめていたので、アル吉は「ちゃんとやってるのに、どうして何度もやるの?」って顔をする。
 もしかしたら、アルファ全然濡れてないのかも。でも、ぶるぶるをさせないで入るのもちょっと心配。一度私が動いて、アルも一緒に動かし、リセットしてから再度「ぶるぶる」の指示を出すか、ハーネスを外して指示してみるか…と一瞬いろいろと考えた。

 すると、入り口に立っていた警備員さんが「失礼します」と、ちょっとアルを触ってみて「どうぞ入ってください。濡れていませんから、大丈夫ですよ。寒いから早く中に入らないとね」と言ってくれた。
 こういう心遣いはとても嬉しい。端っこで「ぶるぶる!」「ぶるぶる!」とくり返す私とアルファを、さりげなく見ていてくれた警備員さん、ありがとう。

 あったかくなって、手袋を春仕様にしたら、ふと思い出した出来事。

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