初代介助犬ニッキーと2代目介助犬アルファとの、ささやかにしあわせな日々。
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スーパーにて

 近所のスーパーの特売日。母から頼まれた買い物に出かけた。

 視力とともに空間認識能力も弱く、商品がよく見えない上に売り場の配置が把握できていない私。母が指定した品物を全部探し、ついでに自分の買い物をするために、店内を効率悪く無駄にうろうろうろうろ動き回った。
 空いていそうな時間を狙ったのに、なぜかお年寄りが多くて、ぶつかったりしないように気を遣いながらうろうろ。
 アル吉は、私が何の指示もしなくても、自分で判断して車椅子の横や後ろにぴったりとついて、上手に動いてくれた。急に方向転換したり、同じところを往復したり、予想外の動きも多かったのに、さすがプロ。

 そんなアルファを見て、カートを押しながらおばあさんが近づいてきた。
「これは、盲導犬ですか?」
「いえ、介助犬です」
「盲導犬に会ったことはあるけど、介助犬は初めてです。触ってもいいですか?」
 急いでいるわけでもないから、どうぞ、と答えたら、おばあさんはしばらくアルファの頭を撫でていた。

 ここまではまあ、よくある展開。でも、その後のおばあさんのひと言は、ちょっとびっくりだった。
「昔から、犬も猫も大っ嫌いで」
 えーーーっ?! わざわざ撫でに来るくらいだから、犬が好きなんだと思ったよ。
「でも、触ってみたかったんですよ。こんなにおとなしい犬だから、大丈夫だと思って」
 アル吉は、顔を上げておばあさんとアイコンタクト。おばあさんも、嫌がったり怖がったりせず、アル吉とアイコンタクト。
「いい子ねぇ。撫でさせてくれて、ありがとう」
「どういたしまして。あーちゃんも、ご挨拶しなさい」
 言葉と同時に指でサインを出し、アルファにお辞儀させた。前足をそろえて前に出し、上半身を下げるポーズ。
「あら、両手をついて挨拶するなんて、丁寧な」
 いや、犬は最初から、両手を地面についてます…。

 このおばあさんが、アルファのアイコンタクトと丁寧な(?)挨拶を覚えていて、ちょっとでも犬や猫が好きになってくれたらいいな。
 それが無理でもせめて、人間を信頼したこんなに優しい犬がいることを、覚えていて欲しい。

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