初代介助犬ニッキーと2代目介助犬アルファとの、ささやかにしあわせな日々。
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ひざ掛け

 ソファに置いておいたひざ掛けを、いい加減しまおうと思って干した。

 冬、あまりに寒くてクロゼットからこのひざ掛けを引っ張り出したら、ニッキーの黒い毛がついていた。ただの抜け毛なのに、愛しくてひとりで泣いた。それから洗うこともできずに、ソファに出しっぱなしにしていたひざ掛け。
 いつの間にか、黒い毛はどこかに行ってしまったらしい。淋しいな。

 でも。

 私がひざ掛けをたたもうとしているとアルファがやってきて、一生懸命鼻を押しつけて、ずっと匂いをかいでいる。
 以前、ニッキーが最後に着けていた首輪にも、同じようにしていたアルファ。
 きっとアルファにはまだ、古いひざ掛けにニッキーの匂いが感じられるんだろう。そしてアルファは、ちゃんとニッキーのことを覚えているんだろう。

 ニッキー。
 今はもう、触れることもできない、大好きなニッキー。
 この先何年経っても、私とアルファは、君を覚えているよ。

 ニッキーが遺してくれたものを、これからも、私とアルファは時々見つけるんだろう。
 それは、黒い抜け毛だったり、思い出の中にある気づきだったり、時が経ってから分かるメッセージのようなものだったり。

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